特許出願NO. 2016-023570 メタンハイドレートの移送-2 2017.6.10
概要 海底で採掘・破砕され粒状化したメタンハイドレートをカプセル容器に導入し、ガ
ス分解を起こさない状態を維持してメタンガス貯蔵積出し装置に付帯したメタンガス移送パ
イプ装置へ輸送し、前記カプセル容器内でガス化させたメタンガスを海上または海中に備え
られた前記メタンガス移送パイプ装置へ移送する輸送カプセル装置で、
該輸送カプセル装置は、高耐内圧と断熱性を有し、粒状化したメタンハイドレート及び海
水を導入する導入口、海水を排出する排水口及び、ガス分解したメタンガスをメタンガス移
送パイプ装置へ移送するメタンガス排出口で構成され、
前記輸送カプセル装置は、海底で採掘・粉砕されたメタンハイドレートを導入後、前記導
入口および前記排水口を解放した状態にして、メタンハイドレートが分解する圧力・温度の
限界領域まで海中を上昇させ、前記導入口および排水口を密閉し、圧力・温度を保持した状
態で、該輸送カプセル装置と海中の圧力差が該輸送カプセル装置の耐内圧に収まる領域まで
再上昇させ、該領域に設けられたメタンガス貯蔵積出し装置から垂下されたメタンガス移送
パイプ装置にメタンガス排出口を接続して、
前記輸送カプセル装置内の圧力や海水温を調整してメタンハイドレートをメタンガスと
水に分解し、該メタンガスを前記メタンガス移送パイプ装置経由で海上のメタンガス貯蔵積
出し装置へ移送することを特徴とする輸送カプセル装置・メタンハイドレート輸送システム。
ポイント
メタンハイドレートの分解圧と海中の深度水圧を利用して、輸送カプセル装置の耐内圧を
小さい状態で、メタンハイドレートを海底から海上への移送を可能とした。
輸送カプセル装置の内耐圧が30気圧の運用事例