福島原発処理水のトリチウム処理水対策について             

 政府から福島原発処理水のトリチウム処理水の海洋放出を決定した旨の報道がありました。
   (政府の海洋放出では、原発の沖合0.7キロ、南北に3キロの範囲でトリチウムの数値が若干上がる)

 検討委員会で、これまでに5案を検討し、今般の結論に至ったようですが、一番問題は風評被害対策であり、もう
 少し踏み込んだ現実的な実行案を提示すべきであったと思いました。

  私はトリチウム処理水対策に下記方法が考えられないか各方面に尋ねてきましたが、残念ながらどこからも
 返答いただけませんでした。
  皆さんはどう思いますか、ご意見をお待ちしております。


 (方法)

   1.福島沖合の深海(3000m~を想定)へパイプラインを引き、トリチウム処理水を海底へ放出(IAEAの監視のもと)
  または

   2.
トリチウム処理水を大型タンカーで深海の放流地点まで搬送

     ①パイプを使用して海底へ放出する。
     ②または、タンカー本体を沈める(1030万トン級の駆動付きで100200億円、旧式タンカーも可)、タンカー
       が腐食し、汚染水が漏れ出ても30年で1/10に減衰する。

     ③または、タンク部をカートリッジ化(駆動無のタンカーでも可)したものを沈める。

 (根拠・効果等)
   1. トリチウム処理水の放出場所を福島から遠ざけることで、風評被害が起き難い。
 
 2. 早期に不安解消ができる。
   3. トリチウムの半減期は12.32年で、30年で1/10に減衰  
  4.深海への放流は、海水が深海から表層まで湧き上がってくるまで長期間を要し、放射能の影響は無い。
   また、日本で飲料水として販売されている「深層水」とはまったく関係がない。

   (深海の特徴) *** 『ウィキペディア(Wikipedia)』より ***
      深海(しんかい)とは、明確な定義はないが一般的には水深200m以上の海域を指す。
      ②深海は光合成に必要な太陽光が届かない、また、高水圧・低水温・暗黒・低酸素状態
      など性質の相異らか 表層と深海の海水は混合せず、ほぼ独立した海水循環システムが
      存在する。
 
     ③深層流は地球規模の熱塩循環を構成しており、核実験のときに生じたトリチウムを利用
      して、一度深海に潜り込んだ海水が再び表層まで湧き上がってくる時間を測定した結果、
      2,000
年程度掛かっている ことが分かっている。

     ④国際的にも認められると思われる。   
      イ.世界のほとんどの原子力発電所や核燃料再処理工場では、全て環境へ放出している。
      ロ.トリチウムは天然に於いても一定量が常に存在している。
                                               以 上