タイトル

津波シェルター

目的

沿岸部では地震による津波被害の危険が高く、多くの命が犠牲になっています。これは、
@.津波の到来が予想以上に速いこと、
A.特に、老人や障害者は高台に避難することが極めて困難であること
B.また、津波の大きさを事前に予測できないためその対処が難しいこと
C. 100年に一度あるかないか分からないものに多額の投資が難しいこと
が大きな要因とされている。

   更に、昨年の東日本大震災による津波被害後の行政の対応について

津波対策については、被災地東北では「津波のときはてんでに逃げよ」と語り継がれているように、自分のことだけ考え、親・兄弟でもかまわずに逃げよとされているのに、聞こえてくる津波対策は、高台へ→避難ビルへ→自助・共助による・・・を基本としているかと思われる。

一見「自助・共助」は、日本的な助け合いの考えであり、良かれと思っている人は多いと思うが、これは先人の教えに反することになり、今後また、同様な災害を起こすことに成りかねない。

また、避難誘導者である消防・警察等に避難する最後の砦が用意されていないのは問題。

 

技術概要

@開放自在な出入口と避難用のハッチが設けられ、閉鎖時に密閉状態を維持することで水面に浮上することが可能な避難室<海上輸送用の冷凍コンテナを改造強化したもの>と、

Aその4隅をガードして、上下にスライドできるようにガイドする複数本の鋼矢板からなる1組の支柱ユニット(台座)で構成し、その支柱ユニット高は想定される津波高に設定されている。

  津波到来時には、出入口から避難コンテナ内に入り込んで避難する。

 

効果

コンセプトとしたことは
1. どのような津波にも安全を確保すること
2. 日本人は、分からないものに多額の投資は難しいので、極力安価にすること 

ですが、更に詳細に、或いは考案したシェルターの特徴等を次に記しています。 
 @ 100年に1度のある程度の津波には、確実に安心・安全を確保できること
    (→避難部が浮き上がる)
 A 1000年に1度の想定外の大津波においても、少なくとも命が助かること
    (→避難部を密閉し津波が引くのを待つ)
 B 他の想定外の要因に対しても安全を確保できること
   1.流出した家屋等に巻き込まれない
      (→台座部をスライドする構造)
   2.突起物に当たっても安全を確保
      (→避難部が断熱構造の2重壁で外側壁に穴が開いても断熱材がクッションとなり その先に
        内側壁と安全性が高い)
   3.地盤沈下が生じても安全を確保
      (→避難部が浮き上がる)
   4.流出重油の火災から安全確保
      (→台座に放水装置を設けることを検討中)
 C お年寄りや車椅子の方も安全に避難できること
    (→出入り口が平坦・平地)
 D できるだけ扉を開放状態に保てること
    (→要監視カメラ、シェルター内にトイレ等を設置しておく方法もあるが、必ず悪戯され、また、汚れ
      たりすることで鍵を掛けるようになり、いざと言うときに避難できないリスクが出てくる。被災後、
      必要とする簡易トイレ等はシェルター内に鍵を掛けて保管する。)
 E 収容に余力があること
    (→階段で避難コンテナの上へ上がり避難する。避難民が収容力を超えるときは、シェルター内に
      保管している救命筏を利用する) 
 F 設置場所の移動が簡単で安価にできること
    (→長年設置されている内に、施設や居住する人の増減等により、設置場所の要望が変わる
      可能性がある。)
 G 低価格であること
    (→汎用品を使用)
 H 耐用年数が長いこと
    (→材質は劣化しにくいステンレス等)
 I 津波シェルターがあることが分かり易いこと
    (→台座が高く目立つ、平素は子供の遊び場や公民館等に利用する)

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アピール内容

 これは、政府の防災基本計画「総合的な津波災害対策のための基本的な考え方」における津波災害対策の検討に当たっての、@発生頻度は極めて低いものの、発生すれば甚大な被害をもたらす最大クラスの津波と、A発生頻度が高く,津波高は低いものの大きな被害をもたらす津波の二つのレベルの津波を想定している。 他にも、設置が容易、安全性、利便性、安価性を満足することができる。 
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その他 

 <模型> 縮尺1/35  改造40Ft海上輸送用冷凍コンテナを2台  約55u  100人収容   

コンセプトは   想定外の大津波でも大丈夫   安価に設置できます

事業化要領(案)