特許出願No.2017-081803 海底資源採掘システム-4 2017.6.10
【 概略図 】
【 概 要 】
海底資源を採掘するに於いて、海底資源採掘システムの中心を成す基台と、基台から
放射状に配され、複数の採掘装置および移送装置を備えた上下、左右に可動する複数の
アームシステムと、海面上の供給源から電力および制御信号を受け取るアンビリカル接
続部と、採掘された海底資源を、海上の海底資源貯蔵積出しプラットフォームへ移送す
る移送用手段と、前記各装置の駆動装置および制御装置とを備えたことを特徴とする可
動・固定型の海底資源採掘システム。
*アームシステム
基台から放射状に配された主アームと、主アーム下を移動可能に取り付けた補助アームとから
なり、補助アームには前記採掘装置および移送装置が、主アームには移送装置が取り付けられる。
*基台の可動・固定
基台にキャタピラーを備えた型、海上の作業船(緊張繋留式)から吊り下げる型、大径鋼管でそ
の下部を海底に埋設する型、基台上部に設けた上下及び伸縮自在の複数本の基台支持脚により支
持固定させた型、または前記の型を合わせた型
基台の形式
ポイント
・1作業船(リグ)-1基台-複数台の採掘機としてシステム全体の採掘効率を高
め、採掘コストの引き下げを図った。
・海上からの遠隔制御は、無線を使用せず、ケーブルを海上作業船と基台間に一
元化することで制御の迅速化・正確化を図った。
・採掘場所が傾斜地や軟弱地などいかなる海底面でも、基台の設置方法により、
安定して採掘することを可能とした。
・採掘機がアームに取り付けられていることで、海底面が不安定であっても倒壊
等が無く、安定稼働を可能とした。
・採掘領域を広く取ることで、装置の移動を少なくし、操業の効率化を図った。
・採掘資源が塊・スラリー・気体の如何なる状態にも対応を可能とした。
・テント型遮蔽膜により、採掘時の海水汚濁、および分級後の不要物の放出時の
海水汚濁についても低く抑えることを可能とした。